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ウリハッキョの魅力を誇示/第40回朝鮮大学校定期演奏会
《朝鮮新報》2019.12.28
大阪で行われた朝大定期演奏会
第40回朝鮮大学校定期演奏会in大阪「ウリハッキョたちの交声曲(カンタータ)」が、12月20日、大阪・東大阪市文化創造館で行われた。総聯大阪府本部の夫永旭委員長、京都府本部の金尚一委員長、兵庫県本部の金徹委員長、和歌山県本部の梁中協委員長、奈良県本部の邵哲珍委員長、実行委員長で大阪府商工会の金永真会長、大阪府青商会の邢行成会長、朝大の韓東成学長、洪南基理事長、大阪朝高の尹誠進校長、神戸朝高の許敬校長をはじめとする同胞や、府議会議員など日本市民ら、1500人以上が参加した。朝大の定期演奏会が大阪で行われるのは初となった。
演奏会には朝大管弦楽団、合唱団をはじめとした在校生と、管弦楽団OB、OGをはじめとした卒業生たちだけでなく、近畿地方の各級朝鮮学校に通う児童、生徒、同胞芸術家らが舞台に上がり、総出演者は400人以上になった。
朝大管弦楽団と各地朝鮮学校吹奏楽部による吹奏楽合奏「祖国賛歌」で始まった1部では、朝大管弦楽団、各地朝鮮学校民族器楽部による民族器楽合奏「フェヤンニルリリ」、管弦楽「アリラン」、元朝大音楽科教員の盧相鉉さんなどが出演したピアノ協奏曲「朝鮮は一つだ」、金剛山歌劇団の崔栄徳団員などによるチャンセナプ独奏「ブランコに乗る少女」が披露された。
第2部では初級部選抜合唱団と各地朝鮮学校吹奏楽部・民族器楽部による管弦楽「ウリハッキョ応援歌」、朝大管弦楽団とそのOB・OG、近畿地方音楽愛好家による交声曲「鴨緑江」と続き、「朝鮮大学校の歌」で幕を下ろした。
演奏の合間には朝鮮学校の生徒、朝大の学生らが発言。朝鮮学校での生活などについてアピールした。会場を埋めた観客は一曲ごとに大きな拍手を送り、公演を通じて会場は大きな盛り上がりを見せた。
1500人以上の観客が訪れた
開演前に会場ロビーで行われた朝鮮学校生徒らによるホワイエコンサートも好評を博した。
公演を観覧した大阪府議会の川岡栄一議員(公明党)は「演奏からは大陸的な雰囲気を感じ、また、子どもたちの合唱からは未来を感じることのできるう、素晴らしい公演だった」と述べた。
岡山から訪れた李貞姫さん(70)は出演した盧相鉉さんの同窓生らと一緒に公演を観覧した。盧さんの演奏を聴き「誇らしく感じた」としながら「ウリハッキョの学生たちにしかできない演奏だった。また、民族器楽を各地で習う小規模学校の子どもたちが一堂に会し、大きな舞台で演奏をすることは大事な経験になると思う。毎年開催してほしいと思うくらいだった」と感想を述べた。
金永真実行委員長(64)は、大阪での開催には困難も多かったとしながら「観客の反応が公演の成功を物語っていた」と述べ、公演が「民族教育をより一層発展させるきっかけになれば」と期待を込めた。
(金孝俊)