在日本朝鮮人文学芸術家同盟

凛々しい姿に拍手喝采/中四国地方在日朝鮮学生芸術発表会、4学校から21演目

《朝鮮新報》2020.11.10

岡山初中、四国初中合同・中級部重舞

新型コロナウィルス感染症の拡大により、今年は学生芸術コンクールを例年通りの形で行えなくなった。このような状況下で、各地の朝鮮学校関係者は、児童、生徒たちが日頃から磨いてきた芸術性と民族的情緒を発揮し、その姿を通じて民族教育の素晴らしさを内外に示す場を設けようと、地方別に芸術発表会を開催することにした。

10月31日には、中四国地方在日朝鮮学生芸術発表会が広島初中高で行われた。文芸同中央の尹忠新委員長、実行委員長である広島初中高の李昌興校長をはじめとした、中四国地方の朝鮮学校の児童、生徒、保護者、同胞らが参加した。芸術発表会は、徹底した感染防止対策のもとで行われた。

山口初中・中級部伽倻琴併唱

芸術発表会には、広島初中高、岡山初中、四国初中、山口初中の初、中、高級部87人の児童・生徒が出演。舞踊(11演目)、声楽(4演目)、民族器楽(4演目)、洋楽器(2演目)など4部門から計21演目が舞台に上がった。

児童、生徒らは、臨時休校措置や感染防止対策による部活動の休止によって十分な練習を積むことができなかったが、水準の高い演目を披露して観客の拍手喝采を受けた。特に、学校生活を通じて立派な朝鮮人として育つ生徒たちの姿が表現した、広島初中高高級部舞踊部の創作群舞 「羨むものはない」(부럼없어라)は、観覧者たちに大きな感動を与えた。

広島初中高・高級部重唱

閉会式では、文芸同中央の尹忠新委員長のあいさつにつづき、講評が行われた。

実行委員長である広島初中高の李昌興校長は、観覧者たちの感動の声を受けて「児童、生徒たちを本当に誇らしく思う」としながら、コロナ禍や広島無償化裁判での2審敗訴判決(10月16日)など、民族教育の前にいくつもの試練が立ちはだかっているが、民族教育のバトンをしっかりつないでいくためにも、広島朝高学区の各学校との連携をいっそう強化していきたいと語った。

(李永徳)

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