在日本朝鮮人文学芸術家同盟

総連千葉西部支部、アンサンブル公演、同胞たちの声を受け

飛躍の年迎えよう/総連千葉西部支部、アンサンブル公演、同胞たちの声を受け

《朝鮮新報》2021.12.21

同胞芸術家たちによるアンサンブル公演が15日、船橋市内の施設で開かれた。「慰労」をテーマに、千葉西部支部の同胞たちが試練を乗り越えるための活力を分かち合おうと企画された。2回公演に延べ210人が参加した。

「慰労」をテーマにした公演が開かれた。

7人の同胞芸術家が出演し、民謡メドレーや民族器楽の演奏を披露した。同胞芸術家と共に、千葉県出身の朝大生19人も駆けつけた。姜俊成さん(経営学部2年)、金載成さん(政経学部1年)は「同胞社会への恩返しとして、朝大で不自由なく学ぶ元気な姿を届けたかった」と話す。公演の最後は出演者全員による合唱と演奏で飾られた。

俞英植さん(76)は「分会から知らせが届いた時から、とても楽しみにしていた」としながら、民族の情緒あふれる演目と、朝大生の凛々しい姿に涙がこぼれたと述べた。ほかにも「このような集いの場を待っていた」という声が多く聞こえた。

総連千葉西部支部では昨年の2月以降、新型コロナウイルス感染拡大の影響で支部単位での同胞行事を催せない日々が続いた。今年に入ってからは分会を中心にした活動を展開してきた。その過程で「会えなくて寂しい」という同胞たちの心情を組み上げた分会委員たちが「慰労」の場を設けることを提起。総聯支部では慎重に討議を重ねた結果、忘年会に代わって感染対策に万全を期して同胞たちが互いに慰労できる場としてアンサンブル公演を企画した。分会ほか各団体もこれに賛同し、企画から宣伝広報までを積極的に受け持ったことで、試練を乗り越えるための支部の総力戦として推し進められてきた。

コロナ禍以前の同胞行事には200人が参加してきた。今回は、試練の中でもそれを超える参加者を募ったことで、地域同胞たちは来年を飛躍の年にするための準備が整ったと自信をのぞかせている。

(鄭尚丘)

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