在日本朝鮮文学芸術家同盟

〈人・サラム・HUMAN〉金元均名称平壌音楽大学教員/ユン・チンボクさん(40)

《朝鮮新報》2020.10.23

目次

世界的ピアニストを育成

国内の音楽界において「ピアニスト育成で指折りの実力派教育者」として呼び声が高いユン・チンボクさん。

2007年、朝鮮の高等音楽教育の最高峰である金元均名称平壌音楽大学のピアノ教員に就任したわずか1年後に、国内で最も権威あるコンクールの一つである2・16芸術賞の受賞者を輩出。昨年には第3回モスクワ・クライネフ国際ピアノコンクールで特別演奏賞受賞者を輩出するなど、10余年間、出色の成果を挙げてきた。

音楽の名門、慶上幼稚園で基礎を学び、00年、平壌音楽舞踊大学(金元均名称平壌音楽大学の旧名)の洋楽器楽学部を卒業。大学院を経て02年から5年間、チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院の博士課程で学んだ。

留学中の05年4月には、ウクライナで行われた国際ピアノコンクールで優勝。ベートーベンのソナタ、モーツァルトの協奏曲など10余曲の課題曲と自由曲の中で、とりわけ自由曲の「アリラン」は変幻自在な表現力で参加者らの絶賛を博した。

「演奏とは単に指先で奏でるのではなく、音楽の世界、情緒そのものを表現するものでなければならない」。この信条の下、指導においても高い演奏技術と共に、色彩豊かな音色を奏でる能力を育むことに注力する。「世界的なピアニストを一人でも多く育てる」ことがユンさんの目標だ。

【平壌支局】

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

目次